『日本最大級Makuakeが仕掛ける! クラウドファンディング革命 面白いアイデアに1億円集まる時代』を拝読しました

『日本最大級Makuakeが仕掛ける! クラウドファンディング革命 面白いアイデアに1億円集まる時代』は、株式会社マクアケ代表取締役社長・中山亮太郎氏によってクラウドファンディング事業の立ち上げから今後の展望までたっぷり記された本です。

新たな商流を生み出し日本酒業界に旋風を巻き起こしているクラウドファンディング。そのサービスを提供するプラットフォームの中で、日本酒ジャンルにおいて特に実績を残しているのが「Makuake」です。SAKETIMESでも「Makuake」に掲載しているプロジェクトをたびたび紹介しているのですが、そのご縁から今回のご献本をいただきました。

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日本では東日本大震災をきっかけにクラウドファンディングの認知が広まったため、2013年のサービス開始直後は復興のための支援金や寄付金であるといったチャリティーのイメージが定着していたそうです。しかし、中山氏がクラウドファンディングに期待していたのは、大量生産品ではない日本の技術力を応用したこだわりの商品を世の中に提供することでした。

この中山氏の思いに共感したメーカーとプロジェクトを進めるうちに、クラウドファンディングが提案できる価値は資金調達だけではなく、新商品・新サービスのテストマーケティングやプロモーションにもあると気づき、それらを売り込むことでプロジェクト数を増やしたそうです。

「Makuake」の強みは、親会社であり株式会社サイバーエージェントのサービスを駆使したメディアによる拡散力と広告代理店であることを生かしたプロジェクトのキュレーション、クラウドファンディングの本場・米国にもない全国の金融機関との協力体制にあると言います。全国の金融機関とは日本の地方の地力を生かしたいという気持ちで共感したそうです。

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こだわりの商品や地方の地力とはまさに、酒蔵や日本酒の持つポテンシャルそのものであるように思います。以前、SAKETIMESで配信した記事でも触れていますが、日本酒とクラウドファンディングの相性の良さは特筆に値することで、サービスを介して次々と新商品が生まれ、そのほとんどが資金調達に成功しています。

このようなクラウドファンディングの盛り上がりを見ると、安価で手に入りやすいものよりも、入手しづらくてもこだわりのある商品を好むように消費の傾向が変わってきているように思います。これからはよりストーリーや思いが重要になってくるのではないでしょうか。

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本の言葉をお借りすると、クラウドファンディングは量産する前に製造資金が集められる点では「金融革命」、楽天やAmazonといった1次流通に新製品が出る前段階の”0次流通”を担っている点では「流通革命」です。この”0次流通”が盛り上がるということは、こだわりのある新商品・新サービスがさらに生まれるということ。

この本が提示するような面白い商品が世の中に溢れる魅力的な未来のために、プロジェクトオーナーとしてでも支援者としてでも、クラウドファンディングを積極的に利用していきたいですね。

 

SAKETIMES編集スタッフ 内記